2013年10月04日
ニュース:女性トップアスリートの4割に月経異常がみられた
国立スポーツ科学センターの調査において、国内の女性トップ運動選手の4割が月経周期に異常があり、1割は無月経になっているという結果であったことが朝日新聞で報じられています。
女性の体は女性ホルモンの影響を大きくうけながら、成長と変化をしていきます。
女性ホルモンは、女性の体が赤ちゃんを産み、育てるのに必要な状態を完成させ、また維持する役割があります。
この作用が、時にその体をもつ本人の意志や希望とは反対の方向へと体を変化させてしまう時があります。
ことに身体運動においてはそうだといえます。
体の成長や修復を行う成長ホルモンと、女性ホルモンが属する性ホルモンでは反対の作用がある場合もあるからです。
心も体力も充分充実してきた思春期に、いよいよいい成績をあげたいと努力しても、自分の気持ちとうらはらに、鍛えているのに体は丸みをおびてきたりして、くじけそうになってしまうことを経験した方は多いのではないでしょうか。
ホルモンバランスが激動する10代に運動をしていた女性には多いことだと思います。
さて、このニュースでは、女性トップアスリートの4割において月経異常がある、としています。
これはものすごい高確率だといえます。さらにそのうち1割は無月経になっている、つまり月経がこなくなっているのです。
女性の体において、月経のサイクルや状態の変化は体内の女性ホルモンバランスを量る上で、重要なバロメーターです。
月経が来ないということは、女性ホルモンがうまく機能していないことを指し、さらにはそこからは、女性の骨の修復・形成がうまく行われていない可能性も示唆しています。
女性ホルモンは脂肪をつきやすくしますが、骨の形成にも関与しており、邪魔に感じてもけして無くしては生きられない重要な役割があります。
このジレンマと戦いながら、女性アスリートは、よりよい記録をめざし、切磋琢磨しているのです。
今後はスポーツの分野においても、女性ホルモンに関する専門知識をもった婦人科の研究やアドバイスが、女性選手のパフォーマンスや、それを支える生活においても積極的に活かされるべきだと思います。
参考:
・朝日新聞デジタル版(http://www.asahi.com/tech_science/update/1002/TKY201310020139.html)
・「女性アスリートのコンディショニングー月経との関わり方ー」月刊国立競技場(平成16年3月号掲載)
女性の体は女性ホルモンの影響を大きくうけながら、成長と変化をしていきます。
女性ホルモンは、女性の体が赤ちゃんを産み、育てるのに必要な状態を完成させ、また維持する役割があります。
この作用が、時にその体をもつ本人の意志や希望とは反対の方向へと体を変化させてしまう時があります。
ことに身体運動においてはそうだといえます。
体の成長や修復を行う成長ホルモンと、女性ホルモンが属する性ホルモンでは反対の作用がある場合もあるからです。
心も体力も充分充実してきた思春期に、いよいよいい成績をあげたいと努力しても、自分の気持ちとうらはらに、鍛えているのに体は丸みをおびてきたりして、くじけそうになってしまうことを経験した方は多いのではないでしょうか。
ホルモンバランスが激動する10代に運動をしていた女性には多いことだと思います。
さて、このニュースでは、女性トップアスリートの4割において月経異常がある、としています。
これはものすごい高確率だといえます。さらにそのうち1割は無月経になっている、つまり月経がこなくなっているのです。
女性の体において、月経のサイクルや状態の変化は体内の女性ホルモンバランスを量る上で、重要なバロメーターです。
月経が来ないということは、女性ホルモンがうまく機能していないことを指し、さらにはそこからは、女性の骨の修復・形成がうまく行われていない可能性も示唆しています。
女性ホルモンは脂肪をつきやすくしますが、骨の形成にも関与しており、邪魔に感じてもけして無くしては生きられない重要な役割があります。
このジレンマと戦いながら、女性アスリートは、よりよい記録をめざし、切磋琢磨しているのです。
今後はスポーツの分野においても、女性ホルモンに関する専門知識をもった婦人科の研究やアドバイスが、女性選手のパフォーマンスや、それを支える生活においても積極的に活かされるべきだと思います。
参考:
・朝日新聞デジタル版(http://www.asahi.com/tech_science/update/1002/TKY201310020139.html)
・「女性アスリートのコンディショニングー月経との関わり方ー」月刊国立競技場(平成16年3月号掲載)
Posted by Office PYX at 12:02
│食物・栄養